アルハンブラ
今日は一日、アルハンブラ宮殿しか予定がない日。
結局昨日チケットを発券できなかったので、早めに行ってみる。
8時半オープンのところ、8時ごろに到着。
すでに50人くらい並んでたので、列の後ろについてみたが、
途中でこれが当日券を買うための列だということに気付いて離脱。
チケット発券だけのほうは全く列ができてなかった。
クレジットカードを見せて、すぐにチケットに替えてもらえた。
朝食がまだだったので、入口横にあるカフェでパンとコーヒー。
食べ終わってから入場して、8時半くらいかな。
思いのほか早く入場できてしまったので、確実に時間が余る。
ナスル朝宮殿は12時で予約したため、12時にならないとの入場ができないのだ。
ゆっくり見てまわる。
Alcazaba という軍事要塞のところでは、チケットをチェックしていた。
天気がまだ曇っていたので、一度しか入れないとわかっていたら、後回しにしたのだが、
この時はそれを知らずに入場してしまった。
けどやっぱり、雲の合間から光が射してるのも、それなりにカッコ良かったので良しとする。
家々の壁は白で統一してあるのか、なかなかの景色だった。
この先はもうナスル朝宮殿のエリアになってしまうため、戻る。
戻る途中でもチケットチェックをしていて、こっちは戻るときだけチェックしてるっぽく、
再入場のときはチェックされなかったので良かったが、いずれにせよ要確認だったな。
一度入口のほうまで戻って、Generalife という別荘エリアに先に行く。
樹木を角刈りに整えてある庭や、水路や噴水などがあり、優雅な雰囲気ではある。
まだ曇っていて、寒々しいのが残念だったが、夏に見たらキレイだろう。
こちらでもゆっくり歩いて、また入口近くに戻る。
まだ10時くらいで、2時間くらい余ってる。
またさっきの場所へと戻り、10時オープンの美術館・博物館へ行く。
有料だと思っていたが、一部の展示は無料なようで、そこをゆーっくり見学。
タイルの紋様やアラビア文字の書物など、アラビア文化が濃い。
出たときにまだ11時半だったが、試しにナスル朝宮殿の入場の列に並んでみた。
順番が来たときにはまだ12時前だったので、入場を断られた。
晴れて青空になっていたので、もう一度 Alcazabaに入ろうとしたけど、
チケットチェックでエラーになり、1人1回だけみたいなことを言われて、終わり。
お腹が空いてたし、カフェのカウンターでランチ。
チョコパンとコーヒー。
食べ終わって、少しお土産物屋さんで時間を潰して、ちょうど12時だったので列に並んだ。
今度はすんなり中に入れてくれた。
寒い中、建物の前でだいぶ待たされたけど。
ナスル朝宮殿は、完全にアラビア文化の建物。
モロッコでも見たような、幾何学模様の大理石とタイルがたくさんだった。
こっちもゆっくり見ながら歩いて、13時過ぎに出た。
朝からもう5時間も歩いてるや。
今度はそのまま、昨日薦められた ALBAYZIN に行ってみる。
それがどこなのか地図を見てもよくわからなかったが、
アルハンブラ宮殿の横を流れる川沿いの道は、雰囲気が良かった。
このあたりがイスラム文化だなってことは見てわかる。
地図を見ながらアルバイシンと書かれた方向に曲がってみたが、展望台までたどり着けず。
モロッコのメディナのように、道がクネクネと迷うようにできている。
もう完全に歩き疲れていたので、戻ることにする。
展望台までは行けなかったが、アルハンブラ宮殿を見ることもできたし、良しとしよう。
14時を過ぎ、こっちの人たちにとってのランチタイム。
昨日とは違って、多くのレストランが客でごったがえしていた。
まだお腹が空いてなかったので、少しベンチで休憩した後、
明日行く予定の駅まで行ってみようと歩いてみる。
ホテルのパンフレットには5分って書いてあるのに、全然見つからない。
諦めて戻ってきたところで、ホテルのすぐ横の、バルがたくさんある通りを覗いてみる。
昨日は開いてる店がほとんどなかったのに、今日はすごい人だかり。
少し歩いたところで、日本語を話す陽気な店員さんに呼びとめられた。
ちょっと一杯ということで入ってみた。
ビールを頼んだら、タパスでイカのフリッターとサラダが一皿ついてきた。
確かにこれがあれば食事の代わりになるな。
一人でカウンターで飲み食いしていたが、場がもたず、おかわりしないで出てきた。
でもこれでたった2ユーロというのは安い。
もう歩きたくないくらい足が疲れていたので、一度ホテルに戻って休憩。
駅までは、地図上でどう見ても歩くのは遠そうだったので、バスでの行き方を調べてみた。
バス停の確認がてら、夕方の散歩に出てみる。
どっから出てきたんだ!?と思うくらい人が多くて、まるで渋谷のよう。
ちょっと大きめの公園では、屋台がたくさん出ていた。
お祭りなのか、いつもこうなのか、クリスマス休暇だからか、年末だからか、わからん。
明日の朝に食べようと、クッキーみたいなのを買って、荷物を置きにホテルに戻る。
さっきのバルは15時くらいだったので、また少しお腹が空いてきた。
でももう眠いので、20時に外に出て飲みながら食べる気力なんて残ってない。
もういいや、手持ちの食糧で済ませて終わりにしちゃおう。
セビリアへ移動
昨日は眠くて早く寝てしまい、一度起きたらまだ0時。
外で大きな声でしゃべってる人がいて、何度も目を覚ましてしまう。
何回か寝て、6時にもう眠れなくて起きた。
途切れ途切れだけど、9時間睡眠。
昨日ダルかったので風邪だったらヤダなぁと思ってたが、大丈夫だった。
セビリアの天気予報は雨。
今日は移動して散歩するくらいの予定なので、雨でもいいや。
セビリア行きの電車は1日4本だけ。
11時くらいのに乗れればいいので、9時頃まで部屋でまったり。
とはいえ、部屋にいても何もすることがない。
チェックアウトして、バスで駅に向かう。
ほとんどのバスが駅の前近くに止まるとわかり、ホテルのすぐ前から乗車。
1.20ユーロを先払い。
降りるときはボタンで知らせるっぽいが、次のバス停が何なのかアナウンスはない。
外を眺めて、降りる予定の1つ前のバス停である Constitucion 2を待つ。
もしかしてこれなのか?という、似てるけどちょっと違う名前のバス停を通る。
その次のバス停で、名前の最後に RENFE と入ってたので、これだ!と思って降りてみる。
やっぱり目的のバス停だったようで、そこからは迷わず駅に到着。
無事にセビリア行きの切符を買うことができた。29ユーロ。
順調に行き過ぎて2時間くらい余ったので、カフェで朝ごはん。
チーズトーストに見えたので頼んだのだが、中にハムやホワイトソースがサンドされていた。
豪勢な朝食になってしまった^^
まだ時間があるので駅の周りを散歩したが、特に何もない。
座ってガイドブックを読んだり、ホームを眺めて座ったりして過ごす。
わりと近くに雪山も見えるし、空気はひんやりとして涼しい。
でも日差しが強くて、日に当たってるところが熱い。
時間の5分前くらいに電車が到着。
3両しかないが、降りる人もたくさん、乗る人もたくさん。
チケットに Coche 1 と書かれていたので、1と表示されていた車両に乗る。
席も決まっていて45番だったのだが、45v|46pという表示。
v, p の意味がわからなかったが、きっと窓側・通路側だろう。
どっちがどっちかわからないけど、幸い隣は空席のようなので、窓側に座る。
検札の人にも何も言われなかったし、このままでいいのかな。
グラナダ駅でも遠くに黒い雲が見えていたが、やっぱり少し進んだら曇り。
天気予報どおりなのかな。
セビリアまでは3時間ちょっとかかり、することがないのでヒマ。
外の景色はずっと変わらず、曇り空にオリーブ畑。
15分くらい遅れて、セビリアに到着。
セビリア駅はグラナダ駅とは比べ物にならないくらい、かなり大きな駅だった。
マドリードに行くときもここから出発になる。
バス停が駐車場の端っこで、見つけにくかったが、無事に32番のバスに乗車。
途中で予約したホテルを見かけたので、降りるボタンを押す。
少し歩いて戻って、すんなりホテルに到着。
チェックインしたけど、最初の部屋では洗面所の電気がつかず、部屋を交換。
そしたら広い部屋になったけど、ちょっとタバコ臭かったのでファブリーズ噴射しまくり。
持ってきといて良かった。
セビリアで一番の見どころと思われるカテドラルが17時まで開いてるので、急いで行ってみた。
地図を見て最短経路を選んだつもりが、迷路のような道で不安。
でも間違えることなく到着できてラッキー。
ガイドブック的には、スペインで一番大きく、ヨーロッパでも3番目に大きいらしい。
確かにすごい大きいんだけど、中は絵画や彫刻がたくさんありすぎて、雑然とした印象。
でも、天井が高くて、上の方のステンドグラスがキレイ。
塔にも上ることができるのだが、17度の傾斜の坂道を34個分なのでなかなか疲れた。
このとき既に16時半だったので皆さんけっこう急いで上ってた。
ベビーカーを押して上ってる人もいてスゴい。
上は大混雑だったが、四方をきれいに見渡せてよかった。
やっぱり晴れてたらな・・・という気持ちがあったのは確かだが^^;
降りてきて、庭園を見ておしまい。
そういえばお昼を食べてないし、お腹が空いたので、食べ物を探す。
パエリアと飲み物のセットで9ユーロって看板を出してるところに入ってみた。
そしたら、パエリアは売り切れと言われてやめた。
無いなら看板出すなよ!と思ったが、1人分だから無いって言ったのかもなーとしょんぼり。
パエリアってだいたい2人前からだったりするしね。
入れそうなところを探すが、一人で入りやすい店もなく、疲れてきた。
セビリアの街もかなり都会で、人が多すぎて、やっぱり渋谷のような印象。
観光地でありつつも、ただの都会でもある。
ホテルまで戻ってきてしまったけど、まだ食べてないし・・・とさらに歩いてたら、道に迷った。
もうすっごい悲しい気分。
だんだん人が多くなってきたので、人が来る方向に進んだら、知ってる場所に出てきてホッとした。
でも、完全に予想外の場所で、すごい迷い方したんだなと不思議。
もう夕食っぽくなくていいや、と、その近くにあったカフェで、コーヒーとチュロス。
カフェは慣れてきたんだけど、ちゃんとした食事はまだまだ難しい。
支払いはスペイン語で言われ、また後半がわからず。
洗剤をつけた指でカウンターに 2.50 って書いてくれた。
dos cincuenta と言われてたらしく、dos しかわかってなかった。
お腹は少し満たされて、いったん気持ちを立て直すためにホテルに戻ってきた。
暗くなった19時ごろ、再度出発。
信号で待ってたら、おばあさんが腕を貸してくれということで、横断歩道を一緒に渡る。
渡り終わったらもういいのか、去ってしまったけど、なんだか良い事をした気分。
ちょっと下がってた気分が、ほっこりと暖まった。
パラパラと雨が降ってきた。
テラス席からは人がいなくなって、ますます屋内が混む。
引き返してくる途中で、空席の多いパスタとピザの店を発見。
そこでパスタを食べることができた!
いやー、これだけで嬉しいもんで。
最初は空席が多かったけど、私が食べてる間に満席になってた。
満足して、水を買って、ホテルに戻る。
明日は何しよう。
今日セビリアをいろいろ見る予定が1ヶ所しか見てないので、明日も散策するか、
セビリアが思ったより都会で心が休まらないので、近郊に出かけるか。
カルモナ
昨日、「今日は」部屋を交換って言ってた気がしたので片付けた。
でも聞いたら、そのままでいいということなので、8時頃にカルモナに向けて出発。
カルモナはセビリアから30kmくらい離れた町。
昔は要塞があったところで、今も城塞だった場所がホテルとして残っている。
土曜は本数が少ないらしいということでネットで調べたところ、
カルモナ行きのバスが9時にあるので、それを目指す。
バス停までは歩ける距離だがちょっと遠いので、路面電車に乗ってみる。
停留所に着いたら 3分後に発車の電車がすでに待っていたので、
急いで券売機でチケットを買う。1.40ユーロ。
特に改札はなく、ドイツみたいに性善説パターンかな。
カルモナ行きのバスが M-124 ということは調べてあったので、バス停はすぐわかった。
旅行者っぽい人が一人待っていたので、おそらく合ってるだろうと確信する。
まだ20分くらいあったので、近くの鉄道駅で菓子パンを買ってきて、食べながら待つ。
時間ちょうどに大型バスが来て、乗り込んでチケットを買う。
2.75ユーロ。
高速に乗って、田舎の方に走ってるみたいだった。
ガイドブック的には50分と書いてあったが、道が空いてたのか、35分で到着。
青い空、白い壁の家々、教会の塔が見えて、気分爽快。
ほとんどのお店が11時オープンのようで、町は閑散としていた。
このエリアの一番奥にあるコルドバ門まで歩いてみる。
家が密集しているので、歩いてるときは両脇の建物しか見えない。
天気がいいので、白い壁がまぶしい。
途中で、サン・フェルナンド広場という中央広場に出た。
まだまだ時間はあるので、まずは朝ごはん。
コーヒーとパン。
まだあまり観光客もいない。
地元の人がちらほら朝食に出てきてるくらい。
白い壁の古い街並みで、ここらへん全体が観光地だけど、生活感がある。
細い道なのに、けっこう車も走ってる。
街並み的には馬車のほうが似合いそうなもんだけどね。
コルドバ門に到着。
とても見晴らしがよくて、丘の上から周囲を見渡すことできる。
周りは何もない荒野というか草原というかが、延々と続いていた。
昔城塞だったものを宮殿に改装したものが、今はホテルになっている。
そういうものをパラドールというらしいので、行ってみた。
ホテルなので、宿泊者限定のエリアがほとんどだけど、いちおう中に入ってみた。
ホテルから少し離れたところに展望エリアがあったのだけど、
中よりは外から見たほうが雰囲気があっていい気がする。
11時を過ぎたので、博物館にも行ってみたが、閉まってた。
博物館で1時間くらい使うかなーと思っていたので、時間が余る。
道の確認がてらバス乗り場まで戻ってきてしまったけど、次のバスは 13:15。
まだ2時間あるので、もう一度丘の方へ行ってみた。
(地面にマークが点々とあって、辿ると観光ルートになってるようだった)
今度は、丘になっている場所の入口であるセビーリャ門の上に、人が見えた。
どうやって上るのか聞こうと思って、インフォメーションに入った。
そしたら、そこから入場できるようになっていた。
2ユーロ。
見晴らしがよく、四方をキレイに見渡すことができた。
天気も最高に良かったし、来て良かった!
ここを見逃していたら来た意味が・・・というくらい、自分の中ではここがメイン。
バス乗り場まで戻って少し待ったら 13:15のバスが来たけど、このバスは普通のバスと違うらしい。
何がどう違うのか、乗ろうとしてたお姉さんが説明してくれたけど、スペイン語で全くわからず。
とりあえず、このバスはダメらしいということだけわかった。
15分待って、次のバスでセビリアに戻った。
セビリア終わり
14時半ごろにセビリアに戻ってきた。
今日は天気もよいので、ふらふらしているだけでも、それなりに達成感がある。
街路樹がオレンジなので、たくさんオレンジの木を見ていたら、ジュースを飲みたくなった。
お昼時なので、ランチにオレンジジュースのあるところ・・・と思って探す。
路面電車の終点であるヌエバ広場の近くのカフェで、オレンジジュースを頼んでみたら、
それは朝食用だから今の時間はもうやってないと断られる。
えー。
別のカフェに行って、オレンジジュースとパン。
これで気分はすっきりとして、気になっていた変なモニュメントの正体を確かめに行く。
ものすごく大きな近代芸術で、クネクネな網目が道路をまたがっているのだ。
とりあえず、地球の歩き方[’13-’14]には載っていない。
まず階段を上って2階に行ったら、そこは子ども用の遊園地がある公園だった。
小さい遊具とスケートリンクがあって、デパートの屋上のような感じ。
次に、暗い1階に入ってみたら、肉、魚、野菜のマーケット。
開いてる店が少なかったのは、時間的なものか、時期的なものか、わからない。
最後、地下1階に降りてみたら、入場料をとる入口が2つある。
片方はPast Viewという歴史の勉強になるスペースみたいで、2ユーロくらい。
もう片方は何やら行列ができているが、説明を読んでも何だかわからない。
ドリンク付きで 3ユーロだったので、入ってみた。
ちなみに地元の人は無料で入れる場所。
行ってみてやっとわかったが、クネクネな網目は展望スペースになっていて、そこへの入場だった。
Metropol という名前らしい。
Metro って名前に入ってるから新しい地下鉄の駅でもできたのかと思ったが、全然関係なかった。
思ったよりも高さがあるようで、かなりの範囲を見渡すことができた。
カテドラルの塔のほうがもちろん雰囲気があっていいけど、あっちは8ユーロ。
3ユーロのうち半分はドリンク代だとしても、この値段なら悪くない。
家族連れやカップルがたくさんいて、ちょっと日常から離れるには良いと思う。
謎の物体の正体がわかったので、もうセビリアに思い残すことはない。
最後まだ明るいうちに、カテドラルを外から見てきた。
やっぱり大きくて、荘厳な感じがよい。
あとはひたすらショッピング街を歩きまくった。
この大混雑は、年末大セールに繰り出している人たちなんだなってことがわかった。
途中、消防車が出動して道を立ち入り禁止にして、何かをしていた。
火事ではなさそうで、木の上に何かがあるようだった。
ヒマだったので、猫でも登っちゃったのかな?と思って、野次馬。
ハシゴを伸ばして、2人の消防員が木の上に入っていった。
何かと思ったら、折れた大きな木の枝がドスンと落ちてきた。
なるほど、落ちると危ないから、あえて落としたわけね。
そろそろ夕食を探さなきゃと思ったけど、時間的には早いし、
やっぱりレストランはめんどくさいのでファストフードで簡単に済ませる。
明日はマドリードへ移動。
旅の目的は全て前半に終わってしまったので、後半は気が抜けてる。
マドリードも都会だよなー。
でも大きな公園もあるみたいだし、天気が良ければいいな。
おそらくマドリードが今回の旅の中で一番危険じゃないかと思ってる。
スリと強盗に気をつけなければ。
マドリードへ移動
こっちに来てからネットで頑張って予約した AVE(新幹線みたいなの)でマドリードへ移動。
10:45 のを予約してあったので、9時頃チェックアウト。
駅までは歩ける距離だとわかったので、荷物を背負ってテクテク歩く。
15分くらいで到着してしまって時間があったので、朝マック。
こっちでは定番の朝食らしい、トマトペーストを塗ったトースト。
朝カフェに行くとかなりの人が頼んでて気になってたのだが、それが朝マックにあった。
マフィンのトーストに、トマトペーストとオリーブオイルを塗って食べる。
食べながら、明日トレドに電車で行こうかバスで行こうか迷ってた。
バスのほうが倍くらい時間がかかるが、半分くらい安い。
食べながら考えてて、時間を節約して美術館に行こうと決めて、行き先・日付などを紙に書く。
自動販売機で買えないか少しいじってみたけど、駅名を入力するのがめんどくさいのでヤメ。
おとなしくチケット売り場に行く。
いろんな種類の窓口があって、どこで頼めばいいのかわからないので、インフォメーションで聞く。
番号札を取って待つように言われたので、待つ。
行き先や日付を書いた紙を渡して、口頭でも確認しながら、PCで操作してるのを覗き込む。
行きと帰りの時間を選んで、あとはパパっと選んでくれて、すんなり購入。
往復だと片道を2つ買うよりも少し安くなって、20ユーロ。
ホントにお金がギリギリなので、少し両替。
レートが3列書いてあったが、そのうちの一番悪いレートが適用された。
日曜だから?金額が少ないから?最初にどのレートになるか聞くべきだった。失敗。
時間のだいぶ前からホームに電車がいたので、行ってみる。
ホームに降りる入り口で、チケットを持ってるか確認された。
苦労してスマホに入れておいたチケットを見せて、問題なく通過。
次にホームで荷物検査。
ただ荷物を機械に通すだけで、PCも水も全部一緒で大丈夫だった。
そしてまたチケットをチェック。
今度はバーコードを読んで、ちゃんとした改札だったが、こちらも問題なし。
指定席なので、車両番号と座席番号を確認して、座る。
イスは1列・2列の3列しかなくて、かなり広々としているが、席はだいぶ埋まっていた。
v, p の意味が、Ventana, Pasillo ということがわかった。
Pasillo が通路側かな。
私は1列のほうだったので関係なかったけど。
席についてからは、チケットのチェックはなかった。
途中でイヤホンが配られ、音楽を聴きながらゆったり。
外の景色はやっぱり、広い大地か、オリーブ畑。
天井のテレビで英語の映画がやってるのに気付き、途中から見たが内容がよくわからず。
マジシャン集団が、不正操作で手に入れたお金を観客にプレゼントしてFBIに追い回される話?
途中で寝てしまった。
13:15 に到着の予定が、だいぶ早く13時前に着いた。
マドリードのアトーチャ駅。
AVEと近郊路線と地下鉄といろいろあって、出口がどこか迷うくらい広い。
地下鉄の出口から地上に出ることができたので、ホテルを目指す。
美術館巡り
駅のすぐ近くのホテルを予約していたので、少し歩いてすぐに発見。
すんなりチェックインできてよかった。
また部屋がタバコ臭かったので、リセッシュを噴射。(ファブリーズじゃなかった)
荷物を置いて身軽になって、まずはプラド美術館。
天気もいいし、公園が近いし、家族連れがいっぱい歩いてるし、スリや強盗の雰囲気はない。
もちろん警戒はするけど、雰囲気的にはバルセロナと同じ感じだな。
プラド美術館は主にヨーロッパの15~19世紀の絵画が展示してある。
30部屋くらいあるフロアが2つ。
キリスト教関連の絵が半分くらい。
キリストが磔になる前、磔になってるところ、磔から降ろされてぐったりしてるところ、
マリア様がキリストを抱いているところ、などなど。
あとは肖像画や静物画、ルーベンスの作品、ゴヤの作品、などなど。
美術の授業で見たことはあるかもしれないけど、全然どの作品が誰のとか全然覚えてなかった。
ゴヤの作品が好きという人が誰かいた気がするけど、絵本の挿絵みたいなタッチなのね。
そういうことも、今日ゆっくり見て、改めて知った気がする。
宗教画と優雅な感じの絵はあまり好みではないのだが、エル・グレコはいいなと思った。
光と影が鋭くて、カッコいい。
ジャクソン・ポロックに続き、エル・グレコも好きな画家に加えてもいいな。
ちなみに、好きな建築家はガウディね。
ゆっくり見たけど、欲しい!と思うくらい気に入った作品はなかった。
特設展も見て、2時間半くらいでおしまい。
外に出たら、チケット売り場とは別の場所に、ものすごい行列ができていた。
どうやら18時から無料開放の日だったらしい。
そっちのほうがよかったか・・・と思ったが、19時閉館なので1時間じゃ足りないか。
続いて、ティッセン・ボルネミッサ美術館。
こっちはティッセン・ボルネミッサという人が、個人で収集した絵画たち。
時代や作家がプラド美術館とかぶる部分もあるけど、こっちのほうがだいぶ幅広い。
ヨーロッパだけじゃなくてアメリカの絵もあるし、
抽象画、シュールレアリズム、近代のポップアートまである。
こっちの美術館のほうが、見ていて楽しい。
プラド美術館は教科書のある章を深く追った感じだけど、
こっちは教科書を通してみたような多様さで、さらに個人の趣味が反映されてるからかも。
うちに帰ったら、美術史の本を読み返してみよう。
見終わったら18時半くらいで、外は薄暗くなっていた。
お土産屋さんを数軒見て、夕食はまたファストフードで済ませてしまった。
レストランで肉とポテトを食べても栄養価は変わらないんじゃないかという気もするし・・・
明日は実質最後の日なので、ちゃんと食べよう。
マドリードもなかなか雰囲気は良くてよかった。
天気に影響されてる部分が大きい気がするけど、明日も晴れっぽい。
トレド
日帰りでトレドに行ってきた。
古都トレドはマドリードの前に政治や経済の中心だったらしい。
そして、画家エル・グレコがギリシャから移住して活動していた拠点でもある。
でも、エル・グレコ博物館は月曜休館らしくて残念。
9:20 の電車を予約してあったので、8時頃に駅に向かう。
時間を余らせたのは、駅で朝ごはんを食べるため。
電光掲示板を確認しても、まだプラットフォームも決まってないので、ゆっくり朝食。
カフェって、メニューから選ぶと、あんまり種類がないのかもしれない。
メニューにコーヒーとか定番のものは書いてない気がする。
私の定番であるカフェ・コン・レチェに、トースターデを頼んで、ドス・シンクエンタだった。
覚えた単語だけですっきり通った。
でも、注文を受けてくれたお姉さんが、パンをトースターにかけたまま、どっかいなくなってしまった。
別の人をつかまえ、トーストを頼んだけどまだもらってないと、ほぼジェスチャーで伝える。
予想通り、さっき入れたパンは黒焦げになってて、別のパンを焼いてくれた。
今度のトッピングは選ばせてもらって、トマトペーストじゃなくて、イチゴジャムとマーガリン。
こっちのほうが好きだわ。
9時を過ぎて、駅の店が開き始めた。
アトーチャ駅はかなり大きいからか、空港のようにいろんな店が入ってる。
雑貨屋で、イラスト風のカバンを見かけて欲しくなり、値段を見たら 26ユーロ。
とりあえず、まだトレドに向かう前なので、買わなかった。
(あとでネットで検索したら日本でも似たのは買えるが使い勝手が微妙かも?)
もう一度確認したら、プラットフォームが決まってたので、荷物検査へ向かう。
ホームが2階に分かれてるが、検査口の前でチケットを確認してる人に聞いたら合ってた。
荷物検査をして、ホームの入り口でチケットをチェック。
車両番号と座席番号を確認して、座る。
日本人がけっこう多い気がする。
30分ほどでトレド駅に到着。
駅で地図を売ってたので、2ユーロで買ってしまう。
町の広場まで辿り着ければもらえたみたいだけど、不安解消のためだ。
今日の目標は、カテドラルと、トレドの全景。
ここは三方を河に囲まれてるので、その風景が良さそうなのだ。
かなりマドリードよりも寒かったと思う。
手はすぐにかじかむし、霜が降りてて、地面は凍ってる。
遠景はきっと昼くらいのほうがキレイに見えるだろうと思って、まずはカテドラル。
町は道がくねくねしていて、わかりにくい。
ちょっと迷って、カテドラルに到着し、向かいのショップでチケットを買う。
音声ガイドも料金に含まれていたが、日本語がないので、英語を借りる。
カテドラルに入ったら、やっぱり大きい。
でも、どこかで見たような・・・と思ってしまったのも事実。
さすがに、さほど代わり映えのするものでもないか。
音声ガイドを聞き流しながら、ゆっくり見学。
左とか右とか言ってるけど、どっちの方向の説明をしてるのかわからなかったし・・・。
カテドラルを出たら、もう12時近くになっていて、思ったより時間が経っていた。
次は、パラドールに行って、そこから町を見下ろしたい。
バス乗り場に行くと、目的の 71番バスは 40分後という表示。
20分くらい散歩して戻ってきたら、33分後という表示。
なんかおかしいなーと思って、インフォメーションでパラドールに行きたいと言ってみる。
やっぱりバスを勧められ、毎時45分発だと教えてくれた。
10分前くらいからバス停で待ってみた。
時々、時間の表示が狂うみたいで、それを無視すれば良いようだった。
ちゃんと時間どおりにバスはやってきた。
1.40ユーロ。
バスの窓が汚れてて残念だったが、途中の景色が良くて、来て正解だと思った。
写真を撮りたいな~って思ってたら、バスが停車。
どうやら 10分ほどで着いたようだ。
運転手さんが、ここがパラドールだよ、降りたらあっちの道だよって教えてくれた。
道路を渡って、少し坂を登ったら、パラドールがあった。
パラドールに行くまでの道も景色が良い。
景色がよく見えるところにカフェがある。
コーヒーを外で飲みたいという注文をしたので、景色目当てだとわかるだろう。
コーヒーを飲み、外に出て写真を撮ったりして大満足。
高級ホテルのカフェだから、コーヒーも5ユーロくらいするのかとビビってたが、2ユーロ弱だった。
さて帰ろうと思ったが、バス停がわからない。
そもそも降ろしてもらった場所が、バス停じゃない気がする。
少し周辺を歩いてみたけど、さすがに車で10分の距離なので、歩いて帰るのは厳しそう。
諦めて、ホテルにいたタクシーに、地図を見せてこの辺に行きたいってお願いして帰ってきた。
4.85ユーロということで、思ったよりかからなくてよかった。
帰りの電車まで1時間ちょっとあったので、あとは景色を見て回る。
バスから城壁のようなのが見えて、いいな~と思ってたので、そういうところを見たり。
あとは電車の時間に合わせて駅に戻るだけだ!と歩いてたら、顔に何か落ちてきた。
触ったら、緑の固形と白い液体が混ざったモノ・・・。
ショーック!
運がついてラッキーなんて気分でもなく、慌ててティッシュでキレイに拭く。
幸い痕もニオイも残らなかったけど、ショック。
あとはマザパンというお菓子が気になってたので、小さい箱で購入。
お土産か自分で食べるかは、賞味期限次第かな。
15時過ぎくらいに駅に戻る。
ホームに行ったら荷物検査の大行列。
けっこう皆さん早くから準備するのねと感心。
やっぱり電車で30分という距離は近くていいね。
あっさりとマドリードに戻ってきてしまった。
続・美術館巡り
気になってて行ってないのは、ピカソのゲルニカがあるソフィア王妃芸術センターのみ。
MUSEO NACIONAL CENTRO DE ARTE REINA SOFIA
なぜか外の看板に日本語が併記してあったのは、あまりに日本語が違いすぎるからか。
19・20世紀の芸術が中心で、ピカソやダリの絵もある。
1階はあまりに現代アートすぎて、意味がわからないものがほとんどだった。
2階と4階が常設展になっている。
ダリの溶けてる絵シリーズの部屋があったりしたけど、
それ以外の作品もいろんな場所にあって、全然作風が違うから作者名を見て、おぉそうだったのかと。
ピカソのゲルニカは、訴えかけるものが強くて、他の作品とは一線を画している。
他の作品は、素直な感想としては、おぉと思うものは特になく。
何を伝えたいんだろうなーと推測するも、わからない、というものがほとんど。
もし生まれ変わって芸術家になるとしたら、写真が普及する前の時代がいいな。
昔はこんなに抽象度が高いことが評価されなかっただろうに、
今は写実的だと写真には負けるし、難しい時代だ。
くだらんことを考えながら、外に出ると18時を過ぎていて暗い。
スペイン最後の夜だから、ファストフードじゃないものを・・・と思ったけど、難しい。
この時間に夕食を食べるのって、子どもとお年寄りだけなんだろうか。
子どもとお年寄りで繁盛しているレストランで、ビールとポテト・サラダ・ステーキ盛り合わせ。
隣のテーブルの子どもが、ものすごい羨ましそうに見てきて、ちょっと困った。
けっこうな量だったが、ランチを食べてなかったからギリギリ食べきれた。
ファストフードと比べてどっちが健康的かというと難しいところ。
明日の食事は、時間的にもカフェだけだろうから、気楽だ。
マドリード終わり
アトーチャ駅から RENFE で、空港第4ターミナルまで行けるらしい。
近郊線の RENFE はまだ乗ったことがないので、少し早目に行かなきゃ。
15時の飛行機なので、11時くらいに出れば充分だろう。
それまで特にやることもないので、9時を過ぎたら駅のショップでカバンを見てくる。
今日が大晦日であるということは、Facebook 等で見て気付くレベル。
こっちでも 12/31 は休館のところが多いので、クリスマスのときのように店は閉まってるのかな。
まずは荷物を持たずに、駅に買い物に行く。
駅は空港行きの電車があることが、たくさん書いてあってわかりやすそう。
結局カバンを買ってしまい、ホテルに戻って再度パッキング。
ちょっと早いけど、10時頃にチェックアウト。
乗り継ぎのドーハで、ドーハ時間の年越し予定。
年越し
マドリードからドーハに着いたのが、23時45分頃。
そこからバスで移動して、次のゲートに到着したら、0時2分。
ここイスラムだからね、何事もなく静かに2014年になった。
あけましておめでとうございます。