2023.04.15

サイド バイ サイド 隣にいる人

霊感のようなもので生き霊のようなものが見える不思議青年ミヤマ。
山奥のおうちで、恋人か夫婦かわからない詩織と美々の母娘と過ごす。
自分に憑いている人の正体を美々がYouTubeで見つけ、会いに行ったことで、
さらに元カノ・莉子とも一緒に暮らすことになる。

前に見た『ひとりぼっちじゃない』と同じく、
伊藤ちひろ監督・脚本・原案、行定勲企画・プロデュース。
そして、ちょっとだけ King Gnu 井口理も出ている。

ダボっとした白い服を着た、坂口健太郎の見た目そのままな感じがした。
ふわっとしていて、つかみどころのない映画。

ひとりぼっちじゃないの蓉子と、ミヤマが重なる。
とりあえず何でも受けて入れていくタイプの優しい(ある意味怖い)人。

見える人が生き霊である可能性があるのなら、
想いが強ければ生き霊として飛んでいけてしまうのであれば、
自分の傍にいる人間は、本物なのか生き霊なのか。

お互いにそれで幸せなら、本物だって何だって、関係ないかも。
そんなことを思わせてくれたのが、唯一わかったこと。
それだけで、『ひとりぼっちじゃない』よりはとっつきやすい映画だと思う。

結局あの力は何なのか、美々は誰の子なのか、莉子の子は誰の子なのか、
そもそもなんで莉子はああなってたのか、いまいちわからなかった。

でも、もうそんなことどうでもいいよって、縁側でまどろんでいれば気にならないのかな。
なんか柔らかい日差しと長野(だよね、たぶん)の自然が、
細かいことはどうでもよくしてくれる。

井口さんはほんと少しだけだった。

サイド バイ サイド 隣にいる人
https://happinet-phantom.com/sidebyside/

Posted 2023.04.15, 18:37 by mera and filed in ☆☆☆
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2023.03.04

アラビアンナイト 三千年の願い

イスタンブールのマーケットで見つけたガラスの小瓶には魔神が封じ込められており、
その小瓶を偶然手に取り購入した学者のアリシアは、魔神と出会った。
魔神は 3つの願いを叶えれば自由の身になれるということで、
彼のこれまで叶えようとした願いの話を聞く。

魔神が、これまでに叶えてきた願いの話をずーっとホテルでアリシアに語るシーンは、
残念ながら少し寝てしまったような気がする。

そしてとうとうアリシアの願いを叶えるターンになって、話は動き出す。

願いには制限がいろいろあって、不老不死はダメだとか、治療系はダメとか、
そういわれると、何を願うのかけっこう考える。

結婚したいとか愛してほしいとか、そういうのはOKみたいだから、
単純に考えれば、その辺があり得る線か。
推しと友だちになりたいとかね。

あ、あと、知識が欲しいというのもありだったな。
それもいいな。

最後のアリシアの願いは、まぁ、わかる。
それがこの映画を良いと評価している人のポイントなんだろうけど、
わりと、想像ついてしまう結果だったような気がする。


アラビアンナイト 三千年の願い
https://www.3wishes.jp/
原題 Three Thousand Years of Longing
監督 ジョージ・ミラー
出演 イドリス・エルバ、ティルダ・スウィントン


Posted 2023.03.04, 18:04 by mera and filed in ☆☆☆
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2023.01.15

時計じかけのオレンジ

狂った言葉を使って暴力や性行為などで狂った生活をしていたアレックスは、
仲間に裏切られて警察に捕まり、刑務所に入る。
残忍な犯罪者を洗脳によって善良な市民に変える実験が行われていて、
アレックスはその被験者に選ばれ、洗脳されて出所する。

キューブリックの作品というとこの映画がよく出てくるから気になっていたけど、
前に見た時は見れなかった気がしたけど、Amazon Primeで見れたので見た。

見たことのある批評通り、よくわからない映画ではあった。
夢の中の物語を映像にしたような、他人の夢の中を見ているような、そんな感じ。

犯罪とされている行為だけが、人間の異常性を示すものではなく、
普通に生きているそこら辺の人に対しても、
人の心を持っているのかと疑いたくなることもあるわけで、
所詮人間なんて汚いものだよなと思ってしまったけど、そういうことでいいのだろうか。

時計じかけのオレンジ (字幕版)
2時間16分 1972 R15+
監督    スタンリー・キューブリック
出演    マルコム・マクドウェル, パトリック・マギー
ジャンル    SF, 外国映画
オーディオ言語    English

Posted 2023.01.15, 17:52 by mera and filed in ☆☆☆
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2023.01.15

レディ・バード

アメリカの田舎町でカトリックの高校に通う自称レディ・バード。
ニューヨークの大学に進学することに憧れながら、友達、恋人との関係にも奮闘する。

ちょっと痛い田舎の高校生がプロムに向けて頑張るけど、
結局は友達がいちばんだよね、という、アメリカ映画で超よくある展開の映画だった。

レディ・バード (字幕版)
1時間34分 2018
監督    グレタ・ガーウィグ
出演    シアーシャ・ローナン, ローリー・メトカーフ, トレイシー・レッツ
ジャンル    コメディ, ドラマ, 外国映画
オーディオ言語    English

Posted 2023.01.15, 08:29 by mera and filed in ☆☆☆
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2022.12.30

GIFT for you

Mr.Children 『GIFT for you』
どういう映画か全くわかってなかったけど、気になるので観てきた。
せっかくなので、LIVEサウンド×レーザーというのがやってた川崎チネチッタにて。

スクリーンの前にスピーカーがドンと置いてあって、それが LIVE サウンドなんだろう。
実際、ライブシーンが6,7割だったけど、ちゃんとイイ音で聴けてよかった。

ライブ映像と、インタビュー映像を交互に流す感じの映画。
インタビューは関係者のもあったし、一般人(公募?)のもあった。

正直、一般の方のインタビューは、ふーんという感じではあったけど、
(Mr.Childrenのメンバーが見たら嬉しいだろう、と思うけどね)
いろんな人の人生の節目にMr.Childrenの曲があったり、
曲が彩ったからこそ、節目が思い出に昇華されたり、ってことはあると思う。

実際、私も、最初の会社をクビになって転職活動をしないといけなかったとき、
ふと聴いた Any が刺さって、頑張ろうって思ったことを覚えてる。

今僕のいる場所が、探してたのと違っても、
間違いじゃない、きっと答えはひとつじゃない

不本意だったけど、自分じゃどうしようもなくて、
でもそこで腐るわけにもいかないから、良い方向に舵を切れるように考えて、
大企業じゃなければスタートアップだなって思えたんだよな。

そんなことを思い出しながら見ると、なかなか感慨深いものがあった。

Mr.Childrenって、というか、桜井さんって、
クラスで例えると真ん中にいて学級委員とかリーダーとかやって、
みんなで頑張ろうよっていうタイプだよなーって、しみじみ思ってた。

どうしても比べてしまうけど、King Gnu はクラスの端っこにいるタイプ。
どっちも音楽に対して真摯でストイックだけど、陽と陰の違いを感じる。
Mr.Childrenにもダークな曲はあるのに、なんでなんだろうな。

ま、そんなことはどうでもいい。
今年の映画館納めかな。


Posted 2022.12.30, 18:26 by mera and filed in ☆☆☆
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2022.12.03

THE FIRST SLAM DUNK

THE FIRST SLAM DUNK
https://slamdunk-movie.jp/

スラムダンクの映画を観てきた。
声優陣が総交代とか、宮城リョータが主人公っぽいとか、
事前情報として知ってたことはそれくらい。

実際見てみて、その事前情報のとおりだった。
絵はキレイでよかったし、音もリアルでよかった。

でも、桜木花道の声はやたらオッサンになってて残念だった。
誰がしゃべってんだ?と思ったら花道だったりして、わからない場面もあった。

ストーリーとしては、特に宮城リョータのファンではなく、
漫画やアニメの頃に特に注目してた登場人物というわけでもなかったので、
あまり入り込めず、他人の幼少時代のことを延々と聞いてるような妙な気分だった。

登場人物も、山王の選手も含め、ほとんど紹介されずに登場するので、
湘北のほうはわかるにしても、山王は、あーこんなやついたなーって微かに思い出す感じ。

バスケが好きなら、試合のシーンはバスケを見てるんだろうけど、
そうじゃなければ誰だこいつ、なんだこいつらってなるだろうなって思った。

スラムダンクへの愛が試されるような映画といっていいだろう。
知らなければ内容がよくわからなくて退屈だろうし、
知ってても主人公以外にフォーカスしてるので、興味の分かれるところだろうし。

まーでも、懐かしい感じではあったので、いっか。


Posted 2022.12.03, 18:46 by mera and filed in ☆☆☆
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2022.09.19

ガリレオ 沈黙のパレード

天才物理学者湯川の元に、久しぶりに刑事内海薫から連絡がくる。
湯川の友だちである刑事草薙がかつて担当していた事件と同じ容疑者で、
当時、容疑者が完全黙秘を貫いたために無罪となった事件。
今回こそは解明したいと刑事は力を入れ、湯川もいつものように関わっていく。

起承・結となってしまいそうで、あれ?あっけないな?と思ったところで、
ちゃんと転があってよかった。

けど、そこがあんまり物理学者と関係なかった気がして、
なんで湯川先生は気づいたんだっけ?ってのが気になってしまって、
結局、あんまりスッキリできずに、見終わってしまった。

エンディングで昔の映像が出てきて、
福山雅治は昔からカッコいいなって改めて思った。
ミュージシャンでカッコよくて俳優やるって、当時新鮮だったな。


ガリレオ 沈黙のパレード
https://galileo-movie3.jp/index.html

Posted 2022.09.19, 20:04 by mera and filed in ☆☆☆
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2022.08.13

行き止まりの世界に生まれて

「アメリカで最も惨めな町」イリノイ州ロックフォードで、
スケボー青年たちが大人になっていく様子を仲間が追うドキュメンタリー。
複雑な家庭背景がある彼らが、カメラに向かって語る中で感情を整理していく。

ちょっと悪ガキだったスケボー少年たちが、
親になり、働き始め、親との関係を修復し、大人になっていく。

町中どこでもスケボーしてて、立入禁止の場所にも入って、って感じで、
素行のいい人たちではないので、ちょっと嫌悪感はある。
そして、それは映画が進んでいっても、拭い去られることはなかった。

こういう人がいる、こういうことを考えてる、
そして、生きてる。

そういう自分とは違う人生をちょっと辿ることで感情が動く映画なのだろう。


行き止まりの世界に生まれて(字幕版)
1時間33分 2020
監督    ビン・リュー
出演    キアー・ジョンソン, ザック・マリガン, ビン・リュー



Posted 2022.08.13, 16:36 by mera and filed in ☆☆☆
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2022.07.02

エルヴィス

黒人差別が色濃く残る時代に、黒人コミュニティで育った白人のエルビス。

偶然聞いたブラックミュージックに衝撃を受け、その音楽で活動していた。
白人の女性たちには大好評だったが、
黒人の音楽を快く思わない保守的な白人たちには理解されず、
やりたい音楽をやらせてもらえない葛藤と戦い続けることとなった。

ようやく音楽自体が認められるようになってからは、
今度はマネージャーを務めていたパーカーに商売道具扱いされて、
海外ツアーの夢を邪魔され、またしてもやりたいことができないまま苦しむ。


ということで、前半の黒人の音楽の影響ってのは知らなかったので、
へーって思いながら見ていた。

良いと思うものを良いと言えない制約のある世界、つらいなぁ。

そして、強欲ジジイに騙されて、苦しんで、酒とドラッグに溺れていくのは、
もう映画とかで何度か見たパターンとなっていて、
今もその悪しき慣習が続いていないことを願うばかりだ。

特に感動とか盛り上がりとかはなく、ドキュメンタリーだな。

https://wwws.warnerbros.co.jp/elvis-movie/about.html



Posted 2022.07.02, 19:31 by mera and filed in ☆☆☆
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2022.06.26

ベイビー・ブローカー

赤ちゃんを育てられない人が捨てる(預ける)ための施設を悪用して赤ちゃんを売る人と、
捨てた赤ちゃんを探しに来た女性の話。

それぞれに事情があって、
だからといって許されることではなくて、
許すとか許さないとかじゃなく、
生きてる限り、人生は続いていってしまう。

大きな発見とか展開とかはなくて、
ホントそのままな内容だった。


韓国の映画って、やっぱりいつも、気の強い女性と巻き込まれる男性。
是枝監督でもそれは変わらなかった。

Posted 2022.06.26, 11:54 by mera and filed in ☆☆☆
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