2023.03.18

Winny

2002年に金子勇氏が開発した Winny は、
違法ファイルのやりとりに使用され、社会問題へと発展していった。
2004年に著作権法違反幇助で逮捕され、そこから闘いが続いていく。

最初に金子さんが真実じゃないものに署名なんかしなければ、
もっと問題は小さく済んでいたのかなって思う。
だからこそ、なぜ読まずに署名する・・・ってのが意味わからなかった。
書き写すにしても、否定文に書き換えたりすればいいのに。

警察の内部が腐り切ってることも本当にムカついたし、
出てくる人が悉くムカつく連中ばかりで、本当にイライラする映画だった。

室内で平気でタバコを吸ったり、
女性がコピーを取ったりするのが当たり前になってる弁護士事務所もイヤ。

昭和かよ、って突っ込みたくなるけど、残念ながら平成。
たった20年前の出来事なのである。

ナイフを作った人に罪はない、刺した人に罪がある。
カメラに罪はない、撮った人に罪がある。
そういうことと同じで、開発者に罪はないのは当然の理屈。

ダイナマイトを作った人間に罪はないのか?
サリンを作った人間に罪はないのか?
そういったものと一緒にされてしまったのだろうけど。

あれから20年、P2Pがどれだけ使われてるかはわからないけど、
NFT界隈とか、使われてるところもあるだろうな。

当時、ファイル交換が画期的だったのって、
動画をアップロードできるようなネットワーク環境もなかったし、
そもそも、アップロード先になるようなサービスもなかったし、
そもそも動画を気軽に撮れなかった時代だから。

スマホもなかったし、YouTube もなかったし、
Facebook もなかったし、Twitter もなかった。

この20年間のインターネット関連技術の進歩がすごいんだなと実感する。

インターネットがこうして急激に発達する前って、
車とかカメラとかハードウェア系が急激に発達していたのかな。
その前は印刷技術とかなのかな。

常に何かが急速な進化を遂げていたのだろうか。
今は妙に疲れるのだけど、もっとゆっくりしていた時代もあったのかな。
それはそれで退屈だったりするのかもしれないけど。

Winny
https://winny-movie.com/
東出昌大 三浦貴大
皆川猿時 和田正人 木竜麻生 池田大
金子大地 阿部進之介 渋川清彦 田村泰二郎
渡辺いっけい / 吉田羊 吹越満
吉岡秀隆


Posted 2023.03.18, 19:00 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2023.03.11

ひとりぼっちじゃない

歯科医ススメはつかみどころのない不思議な女性・宮子と付き合っていた。
宮子と一緒にいることで、自意識から解放される気がしていた。
しかし、宮子には別の親しい人たちが見え隠れし、嫉妬に思い悩む。

原作を先に読んでおいてよかったなって思った。
おそらく、読んでいなかったらわからなかったのではないだろうか。

宮子とどう出会って、どうして惹かれていったのか、
ススメの歯科医院での立ち位置や同僚との関係、
蓉子とのスーパーでの関係性、
そういう前提部分がだいぶ省かれていた、というか、無かった。

逆に、原作では感じ取れていなかった部分で、映画ならではと感じたのが、
宮子の部屋の木々やベランダの物置など。
完全にもっと狭いベランダのイメージだったし、木々もあそこまでとは思わなかった。

だから、異世界という感じがより強くなり、現実離れした空気感をまとい、
現実なのか現実じゃないのか、狂気なのか、妄想なのか、
みたいな、ホラー感が少し足されていたように感じた。

単純に私の想像力不足といえば、そうなんだろうけど。

そして、井口さんの演技、今まで見たことのある作品とレベルが違って良かった。
なんというか、全くわざとらしさのない自然体であったし、
さらに、普段の井口さんとも違うし、King Gnu味は全然感じなかった。

そこが一番想像と違って良かったところかもしれない。
ぎこちない人間を自然に演じるって、もう訳わからないけど、実際そうなのだ。

思ったよりも2段くらい良い映画だった。

きっかけは井口さんだったし、だから原作も読んでたわけで、
そのベースがあった上で、ではあるけど、普通に映画として良かったと思う。


ひとりぼっちじゃない
https://hitoribocchijanai.com/
監督 脚本: 伊藤ちひろ
出演: 井口理、馬場ふみか、河合優実、相島一之、高良健吾、浅香航大

Posted 2023.03.11, 18:22 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2023.02.19

BLUE GIANT

ジャズをやりたくて仙台から上京した大が、
友達の玉田の家に転がり込み、ジャズをやる場所を探すうち、ピアニストの沢辺と出会う。
3人はバンドを組み、ジャズクラブSo Blueで演奏するという夢を叶えるべく奮闘する。

原作は知らなくて、たぶん読まない気はするんだけど、
ピアノ・上原ひろみ、ドラム・石若駿というのに惹かれて観た。

ストーリーはよくある話っぽい感じだったけど、
ジャズを聴けるので楽しかった。

https://bluegiant-movie.jp/


Posted 2023.02.19, 18:17 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2022.11.26

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界

『人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界』
https://jinsei-climber.jp/

いろいろと知らなかったなーってことばかりだったけど、楽しかった。
興味深かったというべきか。

亡くなった人がたくさん出てきて、安全に生きて帰ることの重要性をより強く思った。
少し前に伊豆の魔王ルートで亡くなったガイドさんも出てきた。

こういう方を見ていると、いかに自分に熱量がないかを実感する。
熱量かないからそこまでの力量はないし、力量がないから熱量もない。

昔から夢中レベルが低いんだよな、きっと。
中学生くらいのときは、美術に力を入れてたわけで、あのときに突き進むだけの熱量があれば、今とは違う人生だったのかな。
それが良いか悪いかは別として。


Posted 2022.11.26, 20:58 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2022.09.17

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー

サリンジャーが作家を目指してから、短編小説で掲載されるようになり、
長編を書くように勧められながらも戦争に赴くなどして進まず、
その間に精神的につらくなり、そしてようやくできたのが『ライ麦畑でつかまえて』。
しかし成功してもそれはサリンジャーにとっては嬉しいことにはならず。。

ということで、サリンジャーの話。

書きたいけど、自分を曲げてまで書きたくないし、
成功したいけど、有名になりたいわけじゃないし、という、気持ちはわかる。

ライ麦畑でつかまえてってどういう話だったか、もう一度読みたくなった。

主人公が要潤に似てた。

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー
監督    ダニー・ストロング
出演    ニコラス・ホルト, ケヴィン・スペイシー, ゾーイ・ドゥイッチ
ジャンル    ドラマ, 外国映画, ロマンス, 軍隊・戦争
オーディオ言語    English


Posted 2022.09.17, 23:29 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2022.08.28

荒野に希望の灯をともす

アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り、
病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた、医師・中村哲の話。

問題にぶつかっても、それをどうにかしようと自分で動ける行動力と信念。
そうして切り開いた道に、賛同者が多く集まり、皆の力で、砂漠を緑地化していく。
結果として、何十万人といった人々の水や食糧の問題を解決する。

そんな人が、撃たれて亡くなってしまったのは悲しいことだが、
それでも、元々現地の人の力でどうにかできるように設計していたから、
その思いと共に、技術が生きているのは素晴らしい。

素晴らしいのは確かだけど、自らを振り返って、悲しくなる映画でもある。
自分はいったい何をしているのだろう。
誰のために、何を。。

仕事でいくらお客さんのため、社員のためってやってても、
パイを奪い合ってる世界であって、ゼロから変えているわけではないし。。

http://kouya.ndn-news.co.jp/

Posted 2022.08.28, 18:29 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2022.08.11

ジュラシック・ワールド 新たなる支配者

恐竜と人間が共存するようになった世界。
恐竜の保護活動をするオーウェンとクレアは、人里離れた小屋で暮らしていた。
そこで一緒に住む14歳のメイジーは反抗期で、街に出たがっていた。
そんなメイジーはクローン人間で、ある組織から狙われているのだった。

ジュラシックパークだなーって感じの映画だった。
アトラクションに乗ってるような演出がたくさんあって、ディズニー気分。

相変わらず前の話は忘れている状態で見たけど、それでも理解できる内容でよかった。

恐竜がそこらにいるような世界になったら、
私も恐竜と仲良くしたいし、心を通じ合わせたいと思うし、
そういう意味で、オーウェンのポジションがいいなって思った。

https://www.jurassicworld.jp/


Posted 2022.08.11, 20:09 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2022.07.24

ナワリヌイ

昨日、世界一受けたい授業(テレビ)で、べリングキャットのことをやっていて、
そこで、今ナワリヌイ氏の映画が公開中だと知り、
探してみたら、横浜で見れるところがあったので行ってきた。

https://transformer.co.jp/m/Navalny/

活動内容を少しと、毒殺未遂事件、その真相解明とその後を描いたドキュメンタリー。
これまで細切れに見てきた内容をまとめて、もうちょっと詳しく見れる感じ。

真相解明の場面については知らなかったので、おぉ・・・と思ったけど、
隣の人はまるでコメディーでも見るかのように笑っていたけど、
解明できたからって、明るい未来が約束されたわけでもないし、切なかった。

祖国を良くしたいと思い、良くなるはずだと信じ、
毒殺されかけたのにロシアに戻ってきて、拘束されて、今もまだ拘束中。

戻ろうという気持ちが、強い。
そして、その強さが報われない国であることが悲しい。

ウクライナ侵攻で隠れてしまっているけど、その前はこの問題だったよな。
あの時政府を批判していた人たち、今はどこに行ったんだろう。
国外脱出をした人たちだったりするのかな。

ナワリヌイ氏、3歳年上なだけなんだよな。
ほとんど同年代と言ってもいい。

強い信念を持って、人生をかけて行動できること、
自分も何かそういう強い気持ちを持てる人でありたかった。

どっちが幸せかはさておき、悲しくなる映画だった。


Posted 2022.07.24, 18:52 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2022.07.09

アルピニスト

若くして様々な難しい壁を登攀していったマーク・アンドレ・ルクレールの、
クライミング人生を追いかけるドキュメンタリーを作る、というドキュメンタリー。

SNSもやってなくて、知る人ぞ知るという存在だったマークに目をつけて、
ドキュメンタリーを作ることをなんとか許可されたけど、
途中でいなくなってしまい、どこにいるかもわからず、、、

単独登攀をしたいときには絶対に誰にも知らせずに、
見ている人すらいないという完全な一人であることを信条としているという、
なかなかアートな感覚で登っているマークだった。


そう、意味なんてなくて、アート。

登っている映像は、おそらくドローンで撮ったんだろうけど、
最初からなかなかすごくて心臓に悪い。

ただでさえ難しい壁なのに、それをロープなしなんて、、本当に意味がわからない。
そして、それができてしまうのもすごい。
岩だけじゃなくて、雪と氷とミックスなんて、本当にもう、、怖い。

かつてのクライミング文化のこととか、久しぶりに思い出した。
ヒッピー系の文化なんだよな。

最近はボルダリングの流行りのせいで、全然違う感じになってるけど、
マークは、その元々のヒッピー文化の中にいたんだな。


途中、語りが長いところでちょっと寝ちゃったようで、
気づいたら、マークが亡くなってた。
もう一度見にいくべきか・・・?

https://alpinist-movie.com/

Posted 2022.07.09, 19:32 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2022.04.24

グッバイ、リチャード!

突然ガン宣告されて、余命半年と宣告されたリチャード。
そのことを妻と娘に伝えられないまま、
残った時間を有意義に過ごそうと、思ったままに行動するようになる。

自分がもうすぐ死ぬという状況であっても、
妻の不倫や娘のカミングアウトなど、なかなか忙しい日々。
でも、体調が悪くなっていくに従って、死が迫ってきていることを悟る。

なんか、すごいわかる気がする。

残された人たちには、自分のいない世界が続いていくわけで、
そっちの世界の方々には迷惑をかけたくないし、
自分なしで幸せに過ごしてほしいと思うし。

もうすぐ死ぬと思って一瞬一瞬を大切に、というのは、
理屈としてはわかるけど、実感を伴って行動するのはなかなかできない。

最後の分岐を選べないところも、なんかわかるなーと思ってしまった。

グッバイ、リチャード!(字幕版)
1時間30分 2019 R15+
監督    ウェイン・ロバーツ
出演    ジョニー・デップ, ローズマリー・デウィット, ダニー・ヒューストン

Posted 2022.04.24, 18:41 by mera and filed in ☆☆☆☆
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