2007年1月2日〜9日までの8日間,エジプトとロシアに行ってきた。初日は移動のみ、エジプトに5日間滞在、ロシアはトランジットの際に観光というスケジュールである。
テレビでエジプトの特集を見て、白砂漠・黒砂漠に惹かれた。そしてさらにピラミッドを見たい!スフィンクスを見たい!と思った。これが9月末のことだった。 それだけを心に決めて、航空券を選び始めていた。年末年始の格安航空券が出始めたころだったが、問い合わせても既に満席のところが多かった。節約をしようと決めていたので、安いところばかりを狙って問い合わせ。そして取れたのがアエロフロート航空のチケットだった。
アエロフロート航空、そこがどういうところか全然知らなかった。だけど、知ってる人に聞くと「死ぬぞ」「チャレンジャーだね」とか言われる。 不安になって検索してみたところ、ホントか嘘か知らないが、昔は軽食として生野菜をポーンと丸ごと出されたり、いろんなとこが壊れてたりしたという噂。だけど、最近はすっかり見違えるようになったということだった。それを信じよう・・と自らを勇気付けた。
そしてトランジットの時間の長さも悪評判の一因だった。帰りは待ち時間が12時間ほどあり、ビザがないと暗くて狭い空港から動けないのだ。そこでトランジットビザを取れば入国でき、少しは自由の身になれるということも、ホームページで見かけた。 「ロシアなんて行く機会ないだろうから行ってみたら?」と11月末の名古屋行きの新幹線で探険隊スタッフさんが言ってくれ、ビザ取得を決めたのだった。
ビザ取得についてロシア大使館のホームページで調べる。すると、トランジットビザを取得するためには、航空券(もしくは予約確認書)・行き先のビザ(必要な場合)・申請フォーム(写真も)が必要とのこと。 航空券は成田でもらうことになっていたので、持っていない。航空券を頼んでいたREXROADさんにお願いして、予約確認書を発行してもらう。和文で2000円。お願いして入金して郵送されてくるまで約1週間。12月の最初の週はこれで終わり。
次は行き先であるエジプトのビザである。こちらでも航空券(もしくは予約確認書)が必要であるということなので、入手したものをそのまま使う。 エジプトのビザは空港ですんなり取れるということで、日本での取得は考えていなかったが、こういう形で取得することになったのである。現地で取ると15$(旅行会社を通すと25$)ということで、2倍以上の費用がかかってしまった。5500円。2日で出来る。
エジプトのビザを受け取り、そのままロシア大使館へ行き、申請する。なんらかの質問をされたりするのかと思っていたが、まったく問題なく申請できた。5000円、1週間でできる。こうしてビザを準備し終えたのが12月15日。動き始めてから2週間半、余裕を持って取得できた。
現地での行動は、ある程度やりたいことは固まっていたものの、ホテルを現地で取るのは不安があった。繁忙期の観光地、しかも飛行機のカイロ到着が深夜なのである。そのため、現地の旅行会社で良さそうなところに聞いてみることにした。聞いたのは、ナイルストーリーさん。 軽くメールをしてみた程度の気持ちだったのだが、お返事がものすごく丁寧で親切だったので、手配までお願いすることにした。さすがに現地にある会社であり、状況に詳しい。お願いしたのはカイロのホテル、バハレイヤでの砂漠ツアーの予約とホテルである。
このバハレイヤというのが、当初からの目的である白砂漠・黒砂漠の近くのオアシスの町なのだ。そしてホテルは、Hot Springというホテル。 これ、その砂漠に惹かれたときのTV番組で、水野美紀が泊まっていたホテル。もちろんTVで紹介もしていてた。ドイツ人経営で日本人の奥さんが経営を立て直したというホテルで、気になっていた。だから、そのホテルをお薦めされてすぐ喜んでOKした。
あとの準備は荷物くらい。ロシア経由の飛行機ではロストバゲージや荷物盗難が多いと聞いたので、荷物は預けたくなかった。 しかし、モスクワは氷点下、カイロは最高18度・最低5度くらいと、少々差があるので服がちょっと困りもの。結局のところ、カイロの夜はダウンジャケットでちょうどいいくらいという情報をmixiで入手し、モスクワ用にフリース・帽子・手袋を追加した。 あとはトイレットペーパー、レインウェア、ジャージ、Tシャツなど1セットと、ガイドブック、カメラ、洗面用具などを、30Lバックパックに詰める。夏ではないし乾燥地帯だからすぐ乾くだろうし、着替えは少なくても大丈夫だという予想。
そして・・
いきなり手違い
ツタンカーメン
オンデマンドな地元のバス
ラクダでぼったくり?
ピラミッド
箸が転がっても楽しい?カイロの若者たち
路線バス5時間
Hot Spring
ノエルの家
白砂漠の奇岩
家族旅行と一人旅
地下鉄は日本と同じ!
観光地カイロ、その裏のカイロ
タクシーとシャトルバス
モスクワ観光
2回目の一人旅。多くの人に出会った。うまく行かなくて疲れたり寂しかったりしたが、そういうときにタイミングよく、親切な人や楽しい人に出会えた。 これが一人旅の醍醐味かもしれないし、一人じゃなくても味わえたかもしれない。
見たかった風景に会うことができた。たくさんあった時間に、頭のなかはいろんなことを考えた。
考えていた大半は、自分のこと。自分が何をしたいのか、誰に会いたいのか、どこに行きたいのか、どういう自分になりたいのか。空港や電車やバスなど、有り余る暇な時間があることはわかっていたが、iPodも本も、あえて持っていかなかった。
ヒマでどうしようもない状態に、自分が何を考えるのか、わかった。
それはここには書かないけど、たぶん、本当に自分が思うこと、本当に自分がしたいことが、今までよりちょっとわかったように思う。
こんな年明け、これもいい。
でも来年は、たぶん違う過ごし方をすると思う。したいと思う。
目次/Top